今日紹介していく本はバカと無知というタイトルの本です。
著者は橘玲さん。
彼の本は切れ味鋭くて読んでいると人によっては嫌悪感すら感じるかも。
それほど切れ味鋭く、本質に切り込んできており、時には目をふさぎたくなるような現実すらも突きつけてくるからです。
今回はそんな彼が書いた痛烈なタイトルの本を紹介します。
この本の中に3人集まれば文殊の知恵は本当なのかという実証実験が乗っていました。
皆さん賢い人が3人集まれば、そりゃいい答えを出せるんじゃないかと思いませんか?
実際、世の中は頭のいい人がルールを作って、社会の方向性が間違わないようにコントロールしています。
だからこそ、一人でやるよりみんなで力を合わせて考えたほうがいい結果が出ると思いますよね。
実は意外な結果が出たんです。
確かに頭がいい人が集まるとそれなりに正答率が高くなっていました。
しかし、それは頭のいい人が集まったときだけに限ります。
その中に一人でもレベルの低い人がいれば、どんな優れた意思決定をできる人がいても、全体がそのレベルの低い人の意見に合わせて、正答率が下がってしまったんですね。
人が集まれば集まるほど、すべての人が頭がいいとは言い切れませんから、答えは凡庸なものになってしまいます。
ですので、できるだけ意思決定を下す際は、優秀な人が少人数で決めてしまったほうが、余計なノイズに惑わされず、いい方向にすすみます。
実際、世の中で急成長している企業やスタートアップではワンマン経営者がいます。
あのアップルやテスラでもカリスマ経営者がいて、ほぼ一人の意思決定で、今までの常識を覆してきました。
ほんとうに世の中を変えるくらいのインパクトを残すには、みんなの意見なんか聞いてちゃダメなんですね。
自分の信念をどこまで貫きとおせるか。
それにかかっていると感じました。
今後、大勢で意思決定する場面があればこのことを思い出して、必ずしも全体の中央値にとどめようとせず、少人数で決めるのもいいかもしれません。