人を動かすには様々な能力が必要です。
私自身もこれまで多くの人と関わる機会があり、そのたびにどうすれば相手にうまく自分の要件を伝え、動いてもらえるか。
そんなことを日ごろから考えていました。
相手を動かすためには、様々な要因が複雑に絡まっておりますが、その中でも外せないのが論理的説明です。
人間は生き物の中でも唯一、理性があり、言語を持っている生き物です。
ですから、この言語を使用し、いかに相手にうまく伝え納得させるかがキーになってきます。
今回はそんな論理のお話をしたいと思います。*1
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論理的思考の基本ミッシー
論理的に考える方法の一つとしてミッシーがあります。
ミッシーとはもれなく、ダブりなく思考の穴を埋めるのに有効な役割を担っています。
例えば、あなたが家を買いたいと思っていて、自分が知っている不動産屋さんだけだと実はほかにも優良物件があるのにも関わらず、自分の知っている範囲内だけで判断してしまい、結果的に損失を被ってしまいます。
そうならないように、モレのないように思考を張り巡らせる必要があります。
逆にダブりで同じ家ばかりを紹介されてもそこでロスが生じてしまい、効率的ではないでしょう。
ミッシーのコツ
ミッシーを考える上で意外と重要となってくるのが、逆転の発想です。
もれなく思考を張り巡らせるためには、常識的なことだけにとらわれず、逆転の思考で考える必要があります。
これは簡単に言うと、真反対の組み合わせを探します。
代表的な組み合わせの例を言うと、価値・費用。ハード・ソフト。質・量。
このように真反対の二つの側面から見て考えることで漏れを防ぎます。
ここで、その他という属性を作るのはお勧めしません。
その他は、様々な要因があり、あいまいさを生んでしまうからです。
ここでは、あいまいさを排除するのがコツです。
全体の構成要素を明らかにするフレームワーク
フレームワークの意味合いには、全体の構成要素を明らかにするという意味があります。
このフレームワークを成立させるためには、ミッシーが完成していることが条件となります。
漏れやダブりがあるとフレームワークがややこしくなりますからね。
コンサル流フレームワーク
コンサルで超有名なマッキンゼーでは、経営を7つのSでとらえています。
その構成は、ハードの3S、ソフトの4Sで成り立っています。
ハードの3Sとは
structure 組織
strategy 戦略
system システム
の3つからなっています。
ソフトの4Sとは、
staff 人材
skill 技術
style 企業文化
shared value 価値観
があげられます。
ほかにも生きるために欠かせない、衣食住、マーケティングの基本の4Pなどフレームワークの基本は様々です。
このようにフレームワークは単純ですが、全体の構成要素を端的につかむのに適しています。
詳細定義に入る前に全体像をとらえ、フレームワークをどう定義するのか明らかにすることをお勧めします。
今回は論理的思考の考え方として、一部紹介しました。
私自身も論理的思考が苦手でつい感情論で相手に話をしてしまうこともあります。
そこで、相手にうまく伝えるには論理的思考が不可欠なので、順を追って相手に説明できるようにこの基本の考え方を抑え、磨きをかけていきたいと思います。
今日も最後までお読みくださり、ありがとうございます。