北風小僧の本で得た得する知識

日々の日常体験を元に記事を書いて行こうと思います。読書レビューも更新していきます!

老いること

老いること

基本的に人間は長く元気に若々しく、美しくあり続けたいと考えるものです。

若だというのがそのまま価値になり、何も成し遂げていないのに若いだけでちやほやされる期間がどんな人でもある一定期間存在します。

 

しかし、国によって若さに対する考え方は様々です。

 

特に日本においては、若さに非常に価値を感じているようです。

先日読んだ本に下記のようなことが書かれていました。

 

日本と比べると若さに対するとらえ方がかなり異なり、アンチエイジングへの関心もそれほど高くはないし、美白やシワ取りにも熱心ではありません。特にイタリアやフランスの場合は肌が衰えることなど気にもせず、夏はビーチに出かけて太陽の下で肌を焼くことが当たり前

 

これは欧州の人たちの考え方なのですが、若さは必ずしも価値につながらないことを象徴しています。

若いだけで中身がない人は何も評価されることはありませんし、年を重ねていても、これまでの経験や人間味のある人はより評価が高く受けている傾向があります。

 

モノに対する考え方についてもそれが垣間見えています。

欧州は、安いものをどんどん買い替えるという習慣はなく、一流のものをできる限り長く使うことに価値を置いて、消費行動をしています。

 

アメリカのように欲しいものはどんどん購入して、消費していくスタイルを冷ややかに見て、できるだけ高品質なものを長く育てていく。

そういった感覚の人が多いように感じます。

 

そのため、年を取ることに対しても必ずしも悲観的ではなく、味わい深さも感じていることでしょう。

 

私たち日本人もそこは見習うべきところだと思います。

しわができたから落ち込む。

身体能力が落ちてきたから、何かをあきらめる。

そんなのはなんか悲しくないですか?

何歳になっても、できることはあるし、やりたいという思いさえあれば、なんでも挑戦できるはずです。

 

若さに価値を感じることを否定しているわけではありませんが、あまりに若さに価値を置きすぎると不幸になります。

だって、人間は生きている限り誰しもが若さを一歩ずつ着実に失っていってるのですから。

それよりかは、それを前向きな方向にとらえて、明日に希望をもって生きていきたいものです。